ウィンドーショッピングをしているうちに、「あ、これ買いたい」と思うものが見つかったとき。普通のお店なら店に入っていってお金を払えば買えますが、ネットオークションでは「競り」に参加しなければいけません。
競りというのは、ネットオークションで、商品の値段を決める方法。オークションでなら買いたい商品に、自分の買いたい値段をつけることができます。
まず、買いたいと思った商品を決めましょう。たとえば、紳士モノの鞄。
通勤にも便利そうな薄い鞄で、非常にシンプルで丈夫そうな感じがします。
現在の値段は、なんと500円。「これ、欲しいな・・・」
そう思ったあなた、早速競りに参加してしまいましょう。まず、鞄の商品紹介ページに行って、商品に値段をつけます。あなたが最初に値段をつける場合は500円以上、既に誰かが500円とつけている場合は、501円以上の値段をつけるのがルール。
値段をつけられる単位は商品ごとに決まっています。
この鞄のページでは10円単位でした。
さあ、あなたはその素敵な鞄に510円の値段をつけました。競りの楽しみの一つは、自分の希望した価格でその商品が買えるということ。このまま誰も来なければ、この鞄は510円であなたのものです。ところが・・・
オークション終了10分前、突然鞄の値段が520円になりました。新しい入札者が参加してきたのです。このままではあなたのものになるはずだった鞄は、知らない誰かに520円で買われてしまいます。
その鞄を自分の物にするためには、相手より高い値段をつけなくてはいけません。あなたは鞄の金額を530円に上げます。するとすぐその金額が540円に。あなたが550円の値段をつけると、相手は560円に値段を吊り上げます。最初は510円で手に入るはずだった鞄が、あっという間に560円まで値上げされてしまいました。
ここであなたは考えます。
「相手が諦めさえすれば、鞄の価格はもう上がらない。せっかくいい鞄だから、出来るだけ安く手に入れたいな。」そこであなたは、いきなり鞄に580円の値段をつけてしまいました。
相手の提示した価格より高い金額であれば、いくら高くてもオークションでは問題なし。このように大きく商品のお値段を上げることを、「値幅をつける」と言います。また、値段が変わりました。700円。
「うっ・・・!」
なんと、相手は鞄に700円の値幅をつけてしまいました。
すごい値幅をつけられてしまいましたね。
これは、商品を確実に自分のものにするための相手の戦略です。
700円という価格自体は大したことがなくても、あなたにしてみれば最初は510円で買うつもりだった鞄。しかもオークションでは、自分の決めた価格でその商品を買わなくてはいけません。相手に対抗するために値段を吊り上げたら、700円以上で鞄を買わなくてはいけないのです。
「どうしよう・・・・」これは迷いますね。既にオークションは終了5分前。
しかし、目の前の鞄はいかにも使い勝手が良さそうです。
「700円って言ったって、払えない金額じゃないしな・・・
よし、もう少し値段を上げよう。」
参加を決めたあなたは、金額を720円にしました。10円刻みで値上げしたりすれば、相手が更に800円・900円とお値段を吊り上げてしまうかもしれません。かといって、あんまり高いお値段をつけるのも悔しいですよね。ネットオークションで商品を買うときは、「どうしても欲しい」という願いと、「少しでも安く手に入れたい」という願いを両方かなえるために、
あなたは一生懸命作戦を練ります。
相手が730円の値段をつけてきました。すかさず、740円の値段をつけます。すると今度は770円。780円に上げます。
オークションの終了時間まで後3分。あなたとあなたの知らない誰かの間で、じりじり鞄の値段が上がっていきます・・・。800円・・・820円・・・
あなたは鞄を買えるんでしょうか?もし買えるならいくらで?
830円・・・840円・・・ん?だんだん、相手のつける値幅が小さくなってきましたね・・・。850円・・・860円・・・・・・あなたはじっと待ちます。10秒・・・20秒・・・鞄の値段は一向に変わりません。そして・・・・
おめでとうございます。あなたは競りに勝って鞄を手に入れました!
終了したということは、これ以上お値段は上がらないということ。
使い勝手の良さそうな通勤用の鞄を、最終的には860円で買いました。
でも、最初の予定より高い値段で買ったのに満足そうです。
どうしてでしょう?そう、他の人と競い合って勝ったからです。普段私達はお金さえ支払えば、自分の欲しいものは何でも手に入れることができる環境にあります。人と争ってまで欲しいものを得るという状況は、
バーゲンセールに行かない限りは縁の無い世界なのです。
そう、ネットオークションでなら、今はなかなか味わうことができない買い物のスリルを味わうことができます。
「買うことが出来ないかもしれない」と思うから、競争相手よりも高い値段をつけます。そうして値段が上がっていく間に、「買えないかも」という思いがどんどん強くなっていきます。自分には手が届かないかもと思うにつれ、
欲しい・手に入れたいという感情も、一緒に強くなっていくのです。
「競り」で商品を落札すると、あなたは買い取った商品と一緒に、
相手から勝ち取った喜びも手に入れることができるんです。
しかも金額で競って勝ち取ったので、優越感も一緒に手にできます。
ちなみに資料によると、ヤフーオークションに参加する人達の男女比は、
男:女=7:3。女性がバーゲンセールに夢中になるように、
「競り」の魅力にはまっていく男性は後を絶ちません。
ネットオークションはバーゲンセールのように力ずくではなく、より高い金額をつけることで商品が手に入ります。体力の無い女性でも、
ネットオークションでなら欲しいものを勝ち取るチャンスはあります。
こうして説明してきましたが、「競り」は何といっても実際にやってみるのが一番!欲しいものを自分の手で勝ち取ったという達成感を、
あなたも一度味わってみましょう!