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真贋判定講座

オークション・真贋喫煙室
1.13 ホンモノは"中身"もよ〜く見てね


菊子:「よくもまあ、こんなに沢山のブランドのニセモノがあるもんだわ!」
悠騎:『ん?菊子ちゃん、今日はどうしたんだい?いつになくイライラしてるねぇ』
菊子:「あ、買取り専門部のバイヤー悠騎さん。そりゃ、イライラもしますよ!他の先輩達にも教えて貰おうと思ったら、ある質屋さん達のお勉強会に連れて行ってもらいました。」
悠騎;『ああ。ブランドの真贋、ということの歴史にかけては、質屋さん達の方がはるかに先輩と言えるね。特に勉強や情報収集に熱心な質屋の跡継ぎさん達は、ネットワークを駆使してニセモノの情報交換や勉強会を開いたり、資料として集めたニセモノをお店同士を回して、情報共有もされているみたいだ。』

菊子:「そうですね。でも、クロエの新作だとかゼニスの新作だとか、その種類の豊富さに呆れましたよ。ニセモノ業者も、新作が出るたびに毎回、全作、全商品を作ってるのかしら?」
悠騎:『いや。新作は特殊な例で、やっぱりニセモノは定番人気商品が中心だよ。』

菊子:「定番人気商品て、流通量も情報量も多いから、騙されなさそうだけど。」
悠騎:『いや。むしろ定番で見慣れてるからこそ、騙される人達も多いのさ。比較対照が無い時なんかは、経験や勘が邪魔をして騙される人も居るよ。』

菊子:「・・・私に見分けられるかなあ。自信無くして来ちゃいましたよ。」
悠騎:『大丈夫。真贋判定には才能は関係ないよ。大事なのは注意力さ。』

菊子:「注意力・・・。一体、何に注意すればニセモノを見抜けるのかしら。」
悠騎:『ニセモノの判断には、目や手触りだけじゃなくて、五感を使うのさ。』

菊子:「五感?視覚・触覚の他に、嗅覚や味覚とかも、まさか使うんですか?」
悠騎:『味覚はさすがに使わないけどなあ。でも、嗅覚は大事なんだぜ。
ほら、このブルガリ、見た目は良く出来てるニセモノだけど、ちょっと、素材のにおいを嗅いでごらん。』

菊子:「・・・あ!見た目では光沢のある革素材に見えるけど、匂いは強いビニールの臭いがしますね。」
悠騎:『でも、ネットの画像じゃ、匂いまでは嗅げないだろう?そんな時に次に見るべきは"内装"だね。』

菊子:「内装??財布やバッグの生地の裏や、裏の生地の素材ってことですか?見て真贋が分かるかしら?」
悠騎:『例えば、このブルガリの財布は分かりやすい例だけど、ホンモノは内装がこんな青色じゃないだろう?』

菊子:「あら、これはヒドイですね。・・・箱や保証書までニセモノを作ったのに、最後に手を抜いたのかしら?」
悠騎:『内装にお金が掛けられない事がわかって、安い生地を使ったのかな。素材も作りもヒドイよなあ。』

菊子:「こっちのコーチは何とかロゴの印刷を内装にしてるけど、縫い方も雑で安いプリントの感じがします。」
悠騎:『真贋判定のポイントはもちろん一つじゃないよ。でも、内装は画像からでも判断のヒントにはなるね。』

菊子:「そうか・・・商品の外装写真が多くても、内装写真がゼロのオークション商品も時々ありますよね。」
悠騎:『一流品は内装も手を抜いてないから、汚れていても撮影に足る品質のはず。注意して見るべきだね。』



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