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aucfan.com X TOSHI 特別ロングインタビュー
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2008年3月28日、29日、30日… 15万人が熱狂した「X JAPAN」復活ライブが終わり、TOSHIさんは今、何を語るのか。aucfanがテーマとする「物(モノ)」がどのようにTOSHIさんの人生に関わり、そして今を、そして今後を作り出していくのか。aucfan.com独占で、2時間以上のロングインタビューにおこたえいただきました。 TOSHI New Maxi Single 「EARTH IN THE DARK〜青空にむかって〜」

◆ TOSHIさんが音楽に啓発性を込めていこうと思ったキッカケは何ですか?
  ミニコンサートのボランティアを始めたのが2001年なんですね。
2001年のお正月から始めたんです。そこから1年ぐらい経った時かな。栃木県の僕の事務所がある那須の福祉施設に行った時に、僕のミニコンサートが終わった後、一人のおばあちゃんが、僕の腰のところにずっと抱きついて離れないんですよ。

で、「もうおばあちゃん、食事の時間だから、離れてさ、おばあちゃんご飯食べないといけないでしょ」って言ってもずっとくっついてるわけです。

もう半分「うっとうしいなぁ」と思ってましたが(笑)
でも、おばあちゃんがずっとくっついてくるわけ、で、何かその時になんか「あ〜」と思ったわけです。

僕は人と接するときに、いつも凄い隔たりを作っていて。ボランティアをやって人が感動していても、なんか自分から、その人のところに入っていくとか、人と接してても、その人に飛び込んでいくとか、そういうことができない自分でいたんですよ。

すごい心を閉ざしている。すごい「人」が怖いんですよ。
だけどそのおばあちゃんのような、自分には「相手に飛び込んでいくような信頼感が無いな」と。

自分が隔たりを作って、人のせいにして文句を言ってたり。自分で「ボランティアだ」ってコンサートをやっておきながら、いろんな文句を自分の腹の中で言ってたり、いろんなことを自分の中で言ってるんですね。
もう終わらないですよ。いつもいつも。
感動もあるんですけど、都合が悪くなると文句もあるんですよ。

だから、「自分で選択をしてるくせに、何で俺は文句ばっか言ってんのかな」って。
「どんな感動があったって何か文句が言いたいんだな」って。なんか自分の中でつべこべつべこべ言ってたんです。
だから人前でいい顔してて、もし自分の心を人に見られたら、とんでもないなと・・・(笑)

特にそういう、「人との隔たり」が。自分は癒しの歌を歌いながら、すごい隔たってるんだなって。おばあちゃんがくっついてきたその時に、すごい思いました。

で、その次の施設から「とりあえず自分から相手に入っていってみよう」って思ったんです。だからその時から自分から、気持ちだけの問題なんですが、相手の中に入っていったり、っていうことを少しずつ始めたんです。

そうすると、割と人って、本当に物理的に抱きしめてくれるってわけじゃないんですが、そういう相手への気持ちが出てきたときに、そういう気持ちで答えてくれる。
「人ってこう、意外になんか信じられるんだな」って。

おじいちゃんやおばあちゃんだけじゃなく、例えば経営者の大先輩たち、叩上げの社長さんたちとかも。
自分は経営者としてはまだまだ未熟なんで、本当にペーペーなんですけど(笑)
でも「この人にお願いしたいことがある」にも関わらず、「こんなこと言ったら変に思われる」とか「嫌われちゃうかな」とか。

本当は頼みたいことがある、本当は伝えたいことがあるけど、言えないことがたくさんあるんですね。
でもある時、意を決して、お願いをしたことがあるんですね。
すごい僕にとっての「突破」だったんですよ。それは「自分のことを支援してほしい」というお願いなんですが、でもなんか「変にうがって見られるんじゃないか」「疑いをもたれてるんじゃないか」って思うんですね。

まあ自分に言い訳をしようとするんですよ。「お願いをしないようにしよう」と。
でもそんな自分のつべこべを「うるせぇ」っていって外して、飛び込んでお願いしたんです。

「お願いします」って真に人に頭を下げるのもできない人間なんですが・・・
だけど人に心から「お願いします」って言ったときにサポートをしてもらえたり、可愛がってくれたり、協力してくれたり、たくさんそれが起こったんですね。
TOSHI

でも自分が逆の立場だったらそうだと思うんですよ。
なんか若手の経営者がいて、自分の後輩がいたとして、そいつが真剣にお願いしてきたら、「自分ができることだったら、サポートしてあげたいな」とか、「何か人とつなげてあげたいな」とか、真剣に言われたら、飛び込んでこられたら、こっちも受けざるを得ないなって思うんですよ。

だから多分、それが信頼感だったりするのかと。

もちろんお願いしてもダメと断られたり、叱られたりするとだってあるし、やりすぎて関係を壊しちゃうことだってあるんだけど。
でも僕の性質上、いつもくよくよしたり、言いたいことが言えなかったりするんですよ。腹にためる・・・

だからそうじゃないことをするときに、初めてそこで「突破」が生まれる。
そうすると、イエスでもノーでもはっきりするんですよ。
人に僕は信頼感が無かったので、当然自分のことも信頼できなかった。
でもそこを突破して思い切って飛び込んでみると結果が出るんですよ。そうするとスッキリして次に進めるし、仕事もはかどるんですね。

だからいつもスッキリしないまま、自分の弱虫さ加減のまま、そのためにいつまでもグジュグジュして、結果が出なかったり、何か、うやむやなままだったり、そういうことが非常に多いなって。

自分が「突破」してない。いつもの「子供のころからの、恐れから腹にためたまんまのときは結果が出ないな」って。そのためにすごく時間やいろんなものを浪費している。
結果なんて早く出たほう良い。イエスでもノーでも。

それってでもすごい僕にとって「突破」だなと。人によって違うと思うんですよ。何でもズケズケ言える人は逆に言わないようにするとか。僕みたいに言えない人はどんどん言うとか(笑)

僕の音楽プロデューサーはMASAYAという方なのですが、一番最初にたまたま手にしたCDが「愛しき生命の詩」っていうタイトルだったんですよ。
で、当時僕はロサンゼルスに住んでて、ヒーリングとかスピリチュアルとかの本場にいても、なかなか本当の癒しの音楽っていうのが見つからなかったんですね。

たまたま日本に帰ってきた時にCD屋で「MASAYAヒーリング」っていうでっかいコレクションがあって、その中で一枚取ったのがそのCDでした。

愛しき生命の詩 そのね。アルバムジャケットが「絵」だったんですよ。

滑り台があって、オレンジ色のパステル調の素晴らしい絵だったんですよ。
それがね、子供が滑り台の上からバーンって飛び込んでる絵だったんです。
それを下でお父さんが腕を広げて待ってる。だから僕に足りないものって、「何であの時にあのCDに惹かれたんだ」って今思うとね。

タイトルも素晴らしかったんです。でもあの絵がすごく印象的だったんですよ。その絵を見てるだけで、なんか胸がジーンと来るんですよ。それってやっぱり、お父さんが腕を広げて、子供が何の躊躇も無くそこに飛び込んでる絵なんですよ。

すごい信頼して人に飛び込んでいく。おそらく僕は自分の親にもできなかった。家庭的にあまり愛が無かった家だったから、飛び込むとか人を信頼するとかが心を閉ざしていてできなくなっていた。

僕は自分の実兄に虐待を受けたり、家族からそういう目にあってきたから、真の「家族」ってものが心の中に無いんですよ。だから本当に信頼して滑り台の上の子供みたいに飛び込んでいこうっていうことができなかった子供なんです。

でも飛び込みたいんですよ。人を信頼して飛び込んでみたいんです。多分その絵を見てジーンときちゃったのは、それが自分に無いからだと思うんです。

だからそのCDが僕にとっては一番の深き思い。
人生を変えるぐらいのものだったんですよ。
だから僕はいつもその絵を持ってるんですよ。

やっぱり無邪気な子供が、無邪気なまま、何の不信感も無く、危険を恐れず飛び込んでいく、空をダイビングする、でもお父さんはいつでも何があっても良いように、信頼してそこで手を広げて待ってくれてる。

なんかその絵が「いつも象徴的だな」って思うんですけど、やっぱりそんな無邪気な気持ちや、純粋さは大事で。
だからってみんな良い人かって言ったらそうじゃないですよ。
いろんな悪い人も確かにいる。「その人を良い人だと思え」ってことじゃないんですよ。
だけど、良い人もいっぱいいて、見極めも必要なんですけど、そういう本当の意味で信頼して飛び込んでいくような、そういう心、そういうのってすごい大事だなって。

僕は「心に傷がついているな」と思っていて。だからこそ今は自分にとって心のリハビリだとしたら、そういう弱い、いつもの自分のパターンを崩して、やめて、つべこべいう自分をやめて、なかなかできないんだけど、あえて、それをしないほうを選択する。

いつもここで言わないんだったら言う、いつもここでうやむやにするんなら、はっきりするとか、自分の心の傷からくるパターンを、いかに変えて、飛び込んでいけるか。
変えていくことができるかが、人生の、すごい、道を切り開くポイントあるような気がするんですよね。プロデューサーのMASAYAにそのようなことまで教えてもらいました。

だからまぁ、たくさん実践してきて、でもどうしても突破できないことはたくさんあるんですけど。まあこれからもそこはチャレンジして、やればやるほど人生を切り開いていけるって感じがするんですよね。

これからはもっともっと、そういうことが増えてくると思うんです。
結局はそこから逃れることはできないんですが。

なぜならそれは自分が一番克服したいから。自分が自分でそのチャレンジの機会を起こそうとするのかもしれません。

だから逃げてると、それがいつまでも追いかけてくるんで、なかなかできないけど、チャレンジすることを意識してやっていく。

まあそれでもできないです。一番怖いところだから(笑)
だけどそれを自分で克服しない限りは、新たな人生とかが自分の中から生まれてこないと思うんです。だから「そういうことにチャレンジしながら、新たな自分の道を切り開いていきたいな」と。

それを一個、破った時に必ず、両手を広げて待っていてくれる人がいたり、飛び立つために自分の背中を押そうとしてくれる人がいてくれたり、一緒に手をつないで飛んでくれる人がいてくれたり・・・。

でもそれは新たに自分がチャレンジをした時じゃないと、本当のそういう関係は生まれないですね。「突破」した時だけ、本当の友が、そこにいるような感じがするんですよ。
少ないけど、僕の経験上、そうだったんですよ。

自分が地位や名声を持った時に寄ってくる人は、それ目当ての人は本当はどうでもいいんです。

でも一番辛い時に、「前向いて生きていくぞ」って時に、助けてくれた人がいるんですよ。
そういう人たちが真の友達だし、だから僕今度、全国のCD屋さん回るんです。

やっぱり僕「メジャーになったからって地方回らない」とかいうことはしたくないんです。メジャーになったからこそ、あの時、一番苦しいときにお世話になったCD屋さんに。
以前、無償で僕のインストアライブやってくれて、そこでCDを手売りしてくれてみたいなことがあったんです。
TOSHI

今、CD屋さんも、すごい苦しい状況と聞いています。そこで「自分は何が恩返しできるかな」って思ったときに、「もう一回そこに行って歌おう」と。

あの時、「僕を救ってくれた社長さんたち、お店の方々にお礼したいな」と。そこは僕のフィロソフィーとして、生き方として、曲げたくないところです。

周りにはいろんなことをまた言われるかもしれないけど、でも周りが何と言ってても良いんですよ。僕がそうしたい。逆にそうしなきゃ嫌なんですよ。

メジャーになった今、そういう地方回りを始めるんで、また物議をかもし出すかもしれないんですけど、「自分はそこから行きたい」って思うんですね。
まあどうなっちゃうか。迷惑をかけちゃうかもしれないけど、あえてチャレンジしていきたい、恩をお返ししていきたい。
そんなことも始めていくんですよね。


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TOSHI New Maxi Single 「EARTH IN THE DARK〜青空にむかって〜」